繋がる。
何度見ても
聞いても
心に響くんだよね。
そして
なんといってもここ。
楽しげに踊る栄一をはじめとする人々の、手を伸ばしたその先には未来への扉があるの。その扉を開くと
ダダダーンダダダダーんと
荒波が打ち寄せてくる。
その荒波のど真ん中に“草彅剛”の3文字が燦然と輝く。
栄一は荒れる海原を希望を持って前に前に進み、新しい時代を切り開いていく。
身震いする。
痺れるよね。
この音楽を担当したのが佐藤直紀さん。
『罪の声』で
日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞された素晴らしい方。
そして、『BALLAD名もなき恋のうた』
もこの方なんだよ。
この佐藤直紀さんがね、
剛くんの日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、
『ミッドナイトスワン』の最優秀作品賞の受賞を
「とにかく嬉しいんです。この作品が最優秀で、草彅さんが主演男優賞であることが嬉しいんです。
ただそれだけ伝えたかった」
とボロボロ泣いて喜んでくださった」
と、
森谷Pが当日のことを涙目で語ってくださいました。
佐藤さんは、又兵衛様の時には
"本当に本当に必死で曲を書きました。苦しくも非常に幸せな作曲期間。どうもありがとう!『BALLAD名もなき恋のうた』"
そんな言葉を残してくださったよね。
そして、今、
大河ドラマ
『青天を衝け』
の、音楽を担い、
剛くんは、ドラマの要ともいえる徳川慶喜役を演じてる。
オープニング曲からしっかりと視聴者の心を捕らえて離さない。
素晴らいタッグだわ。
人と人の絆って本当に不思議。
手繰っていくとどこかで繋がってこうしてまた出会いがある。
堤真一さんと草彅剛さんの関係性もまさにそう。
空白の期間を経て
徳川慶喜と平岡円四郎としてまた出会えた。
4月25日に放送された『青天を衝け』では
一旦は江戸から追放された平四郎が戻ってきます。
武田耕運斎と慶喜が話をしているとなにやら聞き覚えのある声が聞こえてくる。
もしや!
障子をあけるとそこにいるのは平岡円四郎。
「こんなときに将軍後見職ご就任とはなんという貧乏くじ。殿、少しお痩せになりましたか?
どうしても一橋家に戻りたいと頼み込み
この度、殿のお側に戻れることと相成りましてございます。」
「そうか、よかった!よかったぞ!」
「はっ」
円四郎のいたずらっ子のような笑顔と慶喜公の喜びを噛み締めた嬉しさ溢れた目元
胸がじーんとしたよね。
そしてこの3人並んだオフショット姿にさらに涙が。
平岡円四郎が慶喜のもとへ戻ってきました。うれしそうな慶喜と津田寛治さん演じる水戸藩士・武田耕雲斎。円四郎役・堤真一さんを挟んでオフショットをいただきました。#青天を衝け#草彅剛 #堤真一 #津田寛治#青天オフショット pic.twitter.com/xoidgKwiw9
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年4月25日
でも、歴史は残酷。
この幸せな笑顔も一瞬にして消えていく。
『英雄たちの選択~二心殿と呼ばれて』
というテレビ番組で
“なぜ、慶喜は、大政奉還を実現しながら国政の中枢からはずされていったのか”
という問いに
歴史家の磯田さんは
「慶喜に思いきった提言をできた側近のほとんどが暗殺されたから。」
と断言してた。
平岡円四郎の存在が慶喜にとってどれだけ大きかったかがわかるでしょ。
それは
役をはなれた堤真一さんと草彅剛さんの関係性にも通じるの。
テレビドラマや映画での共演も数々あるし
舞台では、堤さんとふたり芝居を演じた。
その堤さんは、草色の舞台暖簾を剛くんにプレゼントされてます。
それを今でも剛くんは大事に使ってる。
その暖簾をくぐり板に立ち
その暖簾をくぐり、楽屋に戻ってくる。
頑張ってこい、と背中を押され
お疲れ様と労ってくれる。
円四郎と慶喜の関係性には
剛くんもインタビューで語ってたけど
こうしてふたりで培ってきた時間が間違いなく反映されてる。
「昔から可愛がっていただいて、僕は堤さんのお芝居がすごく好きで、少しでも近くにいられたらな、という意識があります。
堤さんもそういう僕のことをわかってくれているみたいで、そばにいて背中で語ってくれる感じ。
背中でいつも教えてくれる人です。」
そうそう、今発売中のJUNONで剛くんたら
"僕の裏ストーリーとしては
前世は島男が慶喜でふたりは逆の立場だったかも、と思ったり
今は僕が殿様だけど後世では円四郎が社長で今度は私が仕えるのかな。"
なんて想像働かしてるんだよ。
島男って
2005年4月に
フジテレビ木曜劇場で放送された
草彅剛主演ドラマ
『恋におちたら~僕の成功の秘密~』
の主人公の名前。
堤さんは準主役といっていいくらい大事な役所でした。
続編も期待したんだけど
いろいろな事情があったからなぁ。社会情勢とか鑑みると厳しかったよね。
その島男くんを引き合いに出してくるんだもん。
感無量に私なっちゃうよ。
その円四郎も
もうすぐいなくなっちゃう。
剛くんが取材で
「共演のみなさんが死んで撮影に来なくなっちゃうんですよね。
なのでそれが悲しいです。」
と答えてる記事を読みながら
堤さんもそのうち来なくなっちゃうのよ。
平四郎がほんとうにいなくなるのよ。
って、私が泣きたくなってどうするよ。
慶喜公も晩年は穏やかな日々を過ごされたようだけど、
心を許せる相手がいなくなってぽっかり大きく空いた穴は生涯埋まることはなかったんじゃないかな。
と思いながら、
そんな慶喜公の気持ちの揺れを
草彅剛がどう表現していくのか、すごく楽しみでもある。
それからどうしてもこの言葉は残しておきたい。
http://junon.jp/posts/view/8653/
人の心を打つほどの無垢さとひたむきさこそ、草なぎさんが特別である証。あらためて大切なことを教えてくれた草なぎさんに、心からの「ありがとう」と「おめでとう」を。
プラチナJUNON さんのこの言葉と
以前堤さんが語った草なぎ剛像が
重なって
このふたりを巡り合わせてくださったことにあらためて感謝してます。
"自分の本心を見せないように演じる人が多いのに、剛くんはポーンと開放してる。
人に言われたこともストーンと受け止めるし、普通は自分が傷つくから気持ち硬くして防御するものなのに全くそれをせず、しかも開放した状態の中からまっすぐになにかを出してくる。
それが攻撃的でなくスッと出てくるから、なんて無防備な人なんだろ。よく生きてこれたなって思った。アイドルならなおさら警戒する気持ちが強くてよさそうなのに。
芝居やっててもへんに変化球なげたりしないで、ゆるいボールが優しくくるわけですよ。たとえこっちが防御しててもいつのまにかスッと入ってくる。
人として学ばなきゃと思った"
出会いがあってお別れがあり、そしてまたどこかで繋がって
それぞれの糸は結び合いながら
人として成長し続ける。
そんな絆を私はこうして再確認して感動を貰ってる。
なんて満ち足りた時。