yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

徳川慶喜として生き抜いた草彅剛さん

慶喜邸はいつも穏やかな時間が流れてるのよね。

空気に淀みがない


栄一が持参した
徳川慶喜公伝』に、
丁寧に目を通し、修正をし、付箋を張る慶喜の姿。

立ち上がりしずしずと歩き
中庭を見ながら座り込む。
こんなに背中小さかったっけ?
いつのまにか小さく丸くなった背中に重ねた年月を感じる。
首もとに寄るシワ
皮膚の弛み 
声にも若い頃のような張りはない。
弾力が無くなった。
年老いた様を見事に表現。


そして静かに訥々と語り始める。

「私はあの頃からずっといつ死ぬべきだったのだろうと自分に問うてきた。
天璋院様に切腹をすすめられたときか、
江戸をはなれるときか、
戊辰の戦争が終わった時か
いつ死んでおれば徳川最後の将軍の名を汚さずにすんだのか、ずっと考えてきた。
しかし、ようやく今思うよ。
生きていてよかった。
話をすることができてよかった。
楽しかったな。
しかし困った。もう権現様のご寿命をこえてしまった。」


あー、脳裏にあの時の苦しげな表情が思い浮かぶ...

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喜作を戸惑わせたこの顔。
一言も語らず去っていった将軍様
心中を察すると胸が張り裂けそうだ。



そんな御前様の背中を見ながら
涙ながらに「よく生きてくださいました。」
と言う栄一に、


「そなたもな」
と、言いながら栄一を真っ直ぐ見つめ
「感謝しておるぞ。人未来際、共にいてくれて感謝しておる。」


そして、
ゆっくりと立ち上がり、外をみながら

「快なり快なり快なりじゃ」

静かに、それでいて力強く叫び、
振り返って心から笑うの。
優しく愛しく微笑むの。



能面をはずしても、人前に見せるのは、能面と変わらぬ無機質な顔。

感情が表に出ないよう、自分を押し込めて押し込めて、光をあえて消して影を背負ってひっそりと生きてきた慶喜

抱えてきた柵からようやく自分を解き放つことができたんだろうね、
心の底から笑ってるよ。

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遠くを見つめるその瞳の奥に光るものは
これまでの自分への愛おしさかしら。

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生きててよかったよ。
全てを話すことができてよかったよ。
死ななくてよかった。

この境地にたどり着けてほんとによかった。

こうして、満面の笑みで栄一と笑いあえる日が訪れたことに何故か涙する。

円四郎と無邪気に笑いあったあの頃がよみがえる。

時代の荒波に否応なしに飲み込まれていくしかなかった慶喜公が


命の重み
未来への希望
今あることの感謝


をこうして口にしている。

自分の人生をやっと認めることができたのかと思うと
私の目頭も熱くなってきます。


吉沢亮さんが、
この作品のテーマを語ったシーンだな、と、

どれだけカッコ悪くても泥臭くても最後まで生きるエネルギーみたいなものを話したシーンだと思ってると話してたけど

言われてる意味が私にもわかるよ。
しっかりと伝わったよ。


まさに、“快なり快なり快なり”


なんとも言えぬ感動の渦のなかで
私はいつまでも余韻にひたり、
天寿を全うする尊さを考えてます。


それにつけても
草彅慶喜の凄さに言葉を失う。

ここまで徳川慶喜という人物になりきれるものなのか。


憑依などではない。
生まれ変わりなのではないだろうか。

まさに、その人。ご本人としか思えない。


佇まいからし
仕草からして、凛と気高く、時に儚く、物悲しく、美しい。



言葉はいらない、背中で魅せる男。
その表情で語る男
演劇の神様に愛された男が、
遂に、その神の領域にまで到達してしまったように思えて
身震いする。




慶喜公にもう会えない。

天使の微笑みを残して私の前から消えていかれた。

じわりじわり、寂しいよ...




あーいい笑顔だ。


そして、元気一杯の草なぎ剛の快なりだ






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