yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

幸せの余韻

YouTubeで配信されてる
「ドラマチック×シネマチック」
今回はミッドナイトスワンアカデミー賞SPと題して
監督と森谷Pから
裏話を含め、たっぷりとお話をきくことができました。

https://youtu.be/1vqEogPb8iA

ミッドナイトスワン

剛くんが半ば冗談から言い出した
#草彅剛代表作


日本アカデミー賞最優秀主演男優賞
日本アカデミー賞最優秀作品賞


を受賞して
まさに文字通りになったね。



「奇跡はおきるんですね」
と、剛くんが受賞の喜びを語ったでしょ。
それを聞いて、私は、
奇跡じゃないよ、
作品が正当に評価されただけ。
それだけ、受賞に値する素晴らしい作品なんです。
どれだけたくさんの人が映画館に足を運んでると思いますか?
公開して半年経った今も上映してる劇場があるんですよ。場所によっては毎回完売です。
セカンドランも始まってます。
それって、観たいという声がたくさん寄せられてるからでしょ。
お客さんあっての映画です。
そのお客さんが求め続けてるミッドナイトスワン。
日本映画最高のこの名誉は奇跡が起きたのではなく
観客に求められた結果。

と思ってきたけど

配信を見て

監督や森谷さんの話から
そうか、やっぱり奇跡は起こってたんだ。

と今は思ってる。

というのも

内田監督と森谷Pがこんな話をしてくださったの。

「罪の声」のカメラマンが
山本英夫さんで
「ミッドナイトスワン」の伊藤麻樹さんの師匠
それがなんと同じレッドカーペットをふたりで歩いて。
しかも、その山本英夫さんは「全裸監督」のカメラマンで
その山本さんに
僕は草彅剛という役者は最高だよと言われて、この「ミッドナイトスワン」は草彅剛でやるぞ!と決めたきっかけになった方。

全部繋がってる。


自分はテレビとかほぼみないので、草彅剛さんの演技をきっちりみたことがなかった。
カメラマンの山本さんが
「つよポンの目はねすごいんだよ」と言われて。
山本さんは、「花火」とか「全裸監督」もそうですけど
素晴らしい映画をたくさん撮ってる方なんですごく信じてて
こんな方が言うんだったらほんとにすごい役者さんなんだろうな、とそこから草彅さんをあさりはじめて
一番最初にお会いしたときに、
役者って演技がよければいいってもんじゃなく、
人間性とかすべて総合的なものが映画と合体していくわけですから、彼のもつ人間性にすごくひかれてこの人と一緒に映画を作りたいなと思いました。

日本はキャストありきの作品作りはもうやめた方がいいと思う。
有名なキャストがいて、それにあわせて企画をつくるっていう。ストーリーないし、企画があってそこに一番あう役者をさがしていく、当たり前の映画作りの原点に立ち返るべきだと思うんで、ミッドナイトスワンというストーリーがあって、
そこにぴったりはまる草彅さんを森谷さん提案でいただいてそこにはいっていただいた、
その出発点からして幸せな映画だったんじゃないかな。


森谷さんが企画を持っていったときに

どこからお金が出るかも決まってない
そんな1センチも動いてない0の企画なんて誰も読まない。普通なら門限払い。
今思えばとても幸せなスタートを切った。



森谷Pは、
「難しい役だとおもったんですね、その凪沙を自然にやれる方をおもい浮かべたときに
草彅さんがポンと出てきて
いろんな舞台とか映像作品を拝見してるなかですご
お仕事ご一緒したい人ではあった。」

と。



森谷Pが草彅剛をポンと思い浮かべなかったら
草彅剛にオファーすることはなく、凪沙は違う方が演じてただろうし
山本英夫さんが「全裸監督」のカメラマンでなかったら
内田監督につよポンの話をすることもなく
やっぱり別の方の凪沙になってただろうし、
まだ何もきまってなかった森谷Pからのオファーを飯島さんが受けてなかったら
剛くんが企画を読むこともなかっただろうし
読んでないから、凪沙という役を誰にも渡したくない、と思うこともなかっただろうし
などなど
ひとつひとつが奇跡で
その奇跡が繋がって
草彅剛の凪沙が今こうして存在してる。
そんなさまざまな出会いがあったから
日本アカデミー賞へと導かれた。


この一連の流れ
神がかってる。

奇跡というより運命といってもいい。




内田監督も森谷Pも、
最優秀主演男優賞を
「草彅さんに獲って欲しかった、ほんとに。」

と仰るのを聞きながら
剛くんてほんとに人に恵まれてると思った。

しかも、
「草彅さんともう一回くらいどこかでちゃんとやりたい。こういうのやりたいとめちゃくちゃ具体的に考えてる。まだ全然早いんでいつか。
最後の最後にやろうかな、と思います。
みんな草彅さんのこと大好きなんです。
草彅さんの控室まで
普通に会いたいだけだからスタッフみんないっちゃって、隣の部屋で待ってたら草彅さん来ていただいて
一緒に記念撮影とったりして
みんなニコニコしてました。大好きなんです。」


いい作品はいい現場で作られる

とよく言われるけど
まさにその言葉通り。


スタッフにここまで愛されて
幸せだね、剛くん。

"草彅剛と仕事をしたい"

この業界にはそう思ってる監督や演出家の方がたくさんいると聞いてるよ。

森谷Pが、

草彅さんが僕らに
「ここまで連れてきてくれてありがとうございました。」
と仰ってくれて

と話されてたけど


こんな人だから
周りから愛されるの。

草彅剛の天才肌の演技力もさることながら
いつだって、支えてくれてる周囲への感謝の気持ちを忘れない人だから。
人はひとりでは生きられない。誰か側にいる人の力で元気になれる。

と、心から思ってる人だから

そんな人の力になりたい。と、剛くんの周りは温かい空気に包まれる。
"草彅剛大好きだ"
となるのも当然なんだよね。

だって草彅剛さん本人が周りを大事にしてるんだもん。その気持ちは当然相手にも伝わる。

剛くんの人としての器の大きさが信頼と絆と人を呼び
その人に支えられ草彅剛は進化し続ける。


剛くんたら、
日本アカデミー賞の会場で監督と会ったとき

「有名人多くてすげぇ緊張するな」 と言ったんだって。

おもわず、おいおい、って苦笑いしちゃった。

監督がこうも話されてる。

僕は
「有名人多くてすげぇ緊張するな」
の言葉をある意味すごく重く受け止めて
あれだけ才能があるんだから、有名人がたくさんいるところにまた戻っていただきたいな、と。

この言葉も深いでしょ。
内田監督も草彅剛の腹に潜む魔物の存在に気付いちゃったのよね。
監督の草彅剛へのありったけの思いをこの言葉に感じてます。


忘れもしない監督の草彅剛評「ピュアさ、100%の憑依」


私は草彅剛を憑依型だとは思っていない。
だけど
内田監督のこの表現にやられた!と思った。
憑依とは霊などが乗り移ること。
自分とは全く別のキャラクターになりきること。

でも草彅剛はそうじゃない。
なりきるのではなくて
その人としてそこにいるのだから
その人は自分の一部なの。
だから
まじりっけ無しの草彅剛。
それを
ピュアさ、100%の憑依 と言い表した内田英治監督の鋭さに舌を巻いた。



階段でのふたりのシーン

あのシーンは
凪沙にとっても
唯一と言ってもいいくらい、幸せな時間なのに、

もしかしたら、
カットされてたかもしれない、という衝撃的な暴露までされてます。



階段のシーン、話し合ってあとから入れたシーン。とてもいらないんじゃないか。たぶん今までの映画作りだったら脚本の段階でカットしただろう。今回に関しては自分の世界観をごり押しせず、人の意見をきく。でも、どうもピント来ない。ドラマチックな展開がとても苦手なのですごく悩みました。

と。

そこを

森谷Pが
絶対あったほうがいいと断言されて、
なんとか思い止まったみたいなんですよね。

森谷さんの

「食事のシーンがあって、やっと心が近づいてきてる。二人の幸せな時間を映画のなかで最も大切にすべきだ。最終的にすごく悲しい結末にたどり着いてしまうわけですけど、幸せな時間があるべきじゃないですかね。」


の言葉に
"その通りだよ"
大きく頷きながら
ありがとうございました、とひたすら感謝。



「あんな素敵なシーンをかいてこられたのに、まだ、いるんですかね、と、編集でも落としてるときがあったんですよ。」


だって。

よっぽど、監督のなかでは残すことに葛藤があったみたい。



そんな監督の
「ミッドナイトスワン」への思い
私達観客への思いが
淡々と語られる一言一言から感じることができました。



観客に育てられた映画だとほんとに思います。
観客と、
いろんな役者さんや、例えば竹内涼真くんとか、活躍されてるいろんな役者さんに支えられた映画だなぁ。とほんとに思いますね。
いろんなところでいろんなことをおっしゃってくださったのが
最大の成功のきっかけだった。
追いスワンの方には頭がさがります。ありがたいと思いますし。
地方の舞台挨拶もできなかったけれど




おそらく主演男優賞も
ましてや作品賞も
草彅さんも全く予測してなかったと思う。そういう顔をなされてました。
いろいろあったこの何年のなかでいろいろ考えたと思うんです。いきなり来た、という顔をされてました。


今回の5作品、普通にびびる。そうそうたる大企業のバックアップがある映画があって、それが悪い訳じゃない
映画にメジャーもインディーズもないけどただ事実バックアップは必要、現実としてあるわけ。それがないという部分でたいへんな戦いになると思ってたけどまさか
名も顔も知らない皆さんがこの後ろ楯になってくれた、ほんとに感激して
みていただいたかたのみんなの頭が浮かびました。
応援してきてくれた方が喜んでくれた
それが嬉しい。



竹内涼真くん
彼が観てくれて
いままで見た映画で一番好きだって。
嬉しいですよ。




振り返ると

確かにこのツイートから始まったんだった。


涼真くん、Instagramのストーリーズでも、

僕の中で邦画No.1です。
久々にシビれた....

とアップしてくれたの。


そんなに凄いの?
て最初の後押しになったのは確か。



そして

監督の
"後ろ楯のない"

という発言。
森谷さんがプロデューサー的には問題発言だったけど
ファンの方々、映画を観てくださった方々、みんなの心に火をつけた。

と話されてるけど

ほんとにそうだよ。
それでなくても
私達
忖度だらけの業界のあり方に不満や憤りを通り越して
やるせない気持ちしかなかったのに

お前もか

でした。

だけど

じゃあ、私達がその後ろ楯になるよ。
テレビ局の出資がないとか
監督がインディーズ監督だとか
そんなのくそくらえ。
ファンの力を舐めんじゃねぇ。
ってますます一致団結したよね。

いろんな方が観てくれて
その感想を呟いてくれて
口コミで高く高く羽ばたいていき


そして
日本アカデミー賞最優秀主演男優賞
最優秀作品賞という最高の形で
認められた。


感無量です。

ただただ嬉しい。

その余韻いまだに引き摺って幸せに酔いしれてます。