yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

円四郎から栄一へ~尽未来際~


"尽未来際"

まさか、ここでこの言葉が出てくるとは。


先様、御前様、ずるいよ。



どうしても思い出す

「私は輝きが過ぎるのだ。本来そんなものはない。」

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と言う慶喜に側近中の側近
円四郎が
「それがしは、殿を東照大権現様の再来と思っております。ゆるんできた世を再び纏めあげるのは殿しかおらぬと。その殿の作り上げる新しい世をそれがしは心待ちにしておるのでございます。
この平岡円四郎が尽未来際どこまでもお供つかまつります。」

と平伏しながら永遠の忠誠を誓ったのに、
円四郎は、攘夷派の水戸藩士によって暗殺されてしまう。

「まだ死ねるか。まだ見たいものが山ほどある。
死にたくねぇ。
殿、あなたはまだこれから..」


と、思いを残して息絶えていく円四郎。


どしゃ降りの雨のなか、運ばれてきたその亡骸に


「尽未来際と申したではないか、
尽未来際共に
どうしてどうしてどうして」


慶喜を支えて新しい日本を作っていこう。
その矢先だっただけに
志半ばで倒れてしまい
どれだけ無念だったことか...


慟哭する慶喜が脳裏に焼き付いて離れないのよ。

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"尽未来際"

円四郎と慶喜の絆の言葉。

その言葉を慶喜公の口からまた聞くことになるなんて。




病に倒れた栄一のお見舞いに渋沢邸を訪れたとき、

病床にふせってる衰弱した栄一が
冷たく冷えきった円四郎の亡骸と重なってしまったのね。

だから
「そなただけは どうか、尽未来際生きてくれ。生きてくれたらなんでも話そう。そなたともっと話がしたいのだ。
だから
死なないでくれ。」


という言葉になったんだわ。

志半ばで倒れた円四郎の無念さと
まだまだ自分の側にいて支えてほしかった己の無念さが

「死なないでくれ」

ストレートな言葉になり

大事な人をこれ以上失いたくない、との強い思いが
"尽未来際"になった。




円四郎殿

あなたの、

「尽未来際どこまでもお供つかまつります。」.

の思いは、
渋沢栄一が受け継いで ふたりのなかで
あなたは今もなお生き続けているのですよ。


でも、最後の役割だったかもしれないと隠遁された殿。
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輝きが過ぎる殿が、
光を消して余生をひっそりと過ごされてきたこと、
あなた様はどんな思いでご覧になってたんでしょうか。