yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

ミッドナイトスワン公開です

『ミッドナイトスワン』
9月25日公開になりました。

公開初日って
なんともいえない緊張感があるんですよ。

通常なら
完成披露試写会があります。
でも、今回はコロナの影響もあり
先行上映という形で
公開前に観ることが出来ました。
そのうえ、小説本も発売されてますので
ストーリー展開はすでにわかってるんです。

それでも、初日はドキドキワクワクします。
と同時に不安にかられてきます。

いくら前評判がよくても
実際の動員はどうなんだろ。
客足はのびてるのか。
純粋な映画ファンはどう観たのか。
気になって気になって仕方ありません。


監督が呟いてました。


ということは、好スタートが切れたということですよね。

とひとり勝手にニマニマしながら安堵してるとこです。




私は、今日で3回目の鑑賞になります。

映画を観るたびに思うんです。

監督も言われてますが、


映画は劇場で観てこそ生きるんだ
って。

おおきなスクリーンに、素晴らしい音響は勿論のこと
やっぱりあの空間です。
なんともいえない空気が流れるなか、
どこからともなく聞こえてくるすすり泣く声
むせび泣く声、クスッともれてくる笑い声、どっと巻き起こる歓声、はっと息を潜める音、ごくっと唾を飲み込む音になおさら感情が動いていきます。
あまりの悲惨さに目を背けてしまったり
そんな描写はないだろう、と、がっかりすることも残念ながらあります。
そんな様々な感動の渦に酔いしれながら
その作品独自の世界観にどっぷり浸れる極上の場所、それが映画館だから。

映画は映画館で観るべきです。

『ミッドナイトスワン』


私は今日で3回目の鑑賞になりました。
何度観ても心が痛い。
痛くて苦しくてやるせない。
重い気持ちを引きずりながらも
一筋の光が射してきます。
希望があるんです。
穏やかに流れるひとときの時間に幸せを感じます。
観終わって残るのは
寒々とした虚しさでもない、
悲しみでも、哀しみでもない、
じわじわと込み上げてくる温もりです。



本作品に登場してくる人物は、みんなそれぞれの価値観のなかで必死に生きてました。
でも、そこには、そこは自分の本当の居場所ではないと気付いてしまう繊細な心を持った者がいるんです。
それでいいの?と思い知らされるんです。
その時の絶望感を想像出来ますか?
彼女はどこに行けばいいのかわかりません。
進むべき道が見えないんです。
羽を失った鳥は大空を羽ばたけません。
それでも夢を見ながら飛ぼうとします...

無限に広がる大空の下、
賑やかで華やかなパーティーの最中
仮面を被った着飾った人たちのなかで
大好きなバレエを、美しくしなやかに踊りながら微笑み、高く飛んでそして...
りんちゃんの笑顔が目に焼き付いて離れない。


一果役の服部樹咲さんにどうしても注目が集まってしまいがちですが
りん役の上野鈴華さんの存在もこの作品に重みを与えてます。
彼女と一果の屋上での淡々としたやりとりのなかに、
思春期の少女の純粋さと危うさを感じるんです。ふんわりとした唇に触れてみたい、ちょっとした好奇心と芽生えてきた愛おしく思う気持ちを感じて、
大人への階段をのぼってる真っ最中のこのふたりの少女たち。繊細で儚げな関係性がいいんだなぁ。
大好きなシーンのひとつです。

そして、

です。

その目の奥を覗いてみたい

そう思わせる場面がいくつもあるんです。


「こんな体になぜ自分だけ」と
呻きながら泣いてる凪沙の姿をじっと見つめてる一果の目。
凪沙の慟哭の涙のわけがわからず
ひたすらに凪沙を見てます。
部屋の暗がりから見つめるその目には感情がないんです。無機質な目でした。
孤独な目でした。


凪沙が勤めるショーパブのステージでバレエを踊り始めた一果を見つめる凪沙の目には踊ってる一果がいました。

山本カメラマンに
思わずアップを撮らせた目。
草彅さんは目の奥で演技をしていると言わせた目。

この目には
それまでになかった一果への愛おしさがあるんです。
ここから、ただ煩わしかった一果が
彼女の人生を大きく変えていく存在に変わるんです。


水槽で泳いでいる金魚を見つめる虚ろな目だったり
瑞希に対する友情の目だったり
覚悟を決めた目だったり
幼い頃の自分を見た目だったり



いつだってそう、草彅剛に台詞はいらない。
その目が語りかけてきます。

さらに、
手。


急にどうにもならない感情が押し寄せてきて自分を制御できなくなる一果を
力強く抱き締めた凪沙の手。

一果と呼び掛ける声からは安らぎを感じ、
よしよし
と頭を撫でる凪沙の手には慈愛に溢れてた。


高層ビルが立ち並ぶ大都会。

いろんなところからいろんな人が集まり身を寄せる猥雑な新宿の片隅でしか生きていけない者たち。

うちらみたいなんは強うならんといかんで

凪沙の声が耳からはなれません。




不思議なんですが
観る度に思わず涙するシーンが違うんです。

それほど
深く突き刺す余韻が残り簡単には語り尽くせない作品に仕上がってるんですよ。

作った
という言葉はちがいますね。

導かれた
と言っても過言ではないと思うんです。

草彅剛の演技が服部樹咲を一果にした。
服部樹咲の一果が草彅剛を凪沙にした。
そんなふたりと共に生きた、それぞれの愛の力で、ミッドナイトスワンの世界が生まれた。



主演の草彅剛もこう言ってます。

贔屓目じゃなくてもやっぱりいいよね。クスッと笑えるところもあるし、ドストレートなハッピーエンドではないけれど希望が見える。本当に自信を持ってお勧めできる。たくさんの方に観て欲しい



ひとりでも多くの方に観てもらえるように
一日でも長く上映されるように
ロングランヒットになるように
そして、願わくば、世界へ羽ばたけますように。


うれしい言葉を各方面からいただいてます。

日本アカデミー主演俳優賞最有力じゃないかな、。取るべき演技です。


今後は欧米を中心とする汎世界的なアピールに出てはと思う。
全世界配信や海外上映が実現したとき一体何が起こるのか?期待してやまない。

https://www.news-postseven.com/archives/20200925_1598205.html/2


などなど。

ほんとにそうなるといいな。




ミッドナイトスワン絶賛公開中です。