大ちゃんと剛くん
大ちゃんが現役復帰する。
競技の世界に戻ってくる。
それを知ったとき嬉し涙でグシャグシャになった。
スッキリした引退じゃなかった
ケガに泣かされ、思うように滑れなかったソチ五輪、その後の世界選手権も出場が出来ず、無念の気持ちを抱えたままでの引退。
期待にこたえることができないならば、勝てないなら現役をやるべきではない。
との思いが
順位は関係ない、それぞれの思いのなかで戦うのもいいのではないか。
誰かのためにではなく、自分だけのためにやっていきたい。
に変わった。
復帰会見のときの、穏やかで優しい笑顔のなかの強い目差しにその思いを感じた。
自分のなかにずっと残っていたモヤモヤを吹き消すために、スッキリと前に進むために、高橋大輔は、競技の世界に帰ってきた。
今のフィギュアの世界はジャンプ全盛期
氷の上で、高度な技術で何回も回転する、そして、見事な着地
割れんばかりの拍手がおこるのも当たり前
だってすごいことだもん。感動しちゃうでしょ、派手だしとても華やか。
だけど、そこばかり強調するのもどうかと思うの
私はフィギュアに詳しいわけじゃない。
いまだに、ジャンプの見分けも出来ない。
友だちが急に高橋大輔に熱が上がったときも、ふ~ん、と思ってた。
そんな私がたまたま、ほんとにたまたま、大輔の滑りを見て、、やられてしまった。
高橋大輔の世界がそこにあった。指先までしなやかで美しい。その表情にすべての情感が溢れてた。醸しでる色気。ぞくぞくした。
細やかな動きと間のとり方も絶妙。
彼の世界は、技術じゃない、心で観客を惹き付けるの。
彼の滑りは音楽と溶け合って、私の魂を震えさせる。
ジャンプの回転数とか、踏切のエッジとか、スピンの速さとか、そんなことじゃない、それを遥かに超えたところに、彼の世界がある。
滑り終わったあとに見せる笑顔がとにかく素敵。
一瞬にして少年の顔になる。
氷の上では、あんなに情熱的なのに、そこをおりると、インタビュー聞いてても、なんだかほっとけなくて、母性が働いてしまう。ハラハラしちゃうのよね。
身長もそれほどでもない、手足が長いとも思えない、なのに、氷の上では、あんなに人びとを魅了する。その存在感に痺れる。
草彅剛さんもそう。
世間では、SMAPのメンバーのなかでは地味だと言われがち。お喋りもうまく、すべてをそつなくこなし、機転もきく、そんなメンバーのなかにいると、どうしてもそういう印象を与えちゃうよね。
彼、草彅剛さんは思いを素直に口にしちゃうから。周りの空気をよんで、発言することを知らないから、想定外の笑いで場を和ませてくれるの。逆に、苦笑い、引いちゃうこともあるけど、それもご愛嬌。とにかく憎めないんだよね。
そんな彼がステージに立つと、役者の顔になると、そこに草彅剛の世界がひろがる。
観る者を惹き付け離さない。魂を奪い去られる。私はただひたすらその世界を堪能する。むさぼり尽くす。
決して大きくない彼のとんでもない存在感に圧倒される。言葉に出来ない感動を覚える。鳥肌が立つ。息も出来なくて倒れそうになる。こんな世界があったんだ。
身震いしてるうちに、彼の世界に幕が降りる。と、そこにあるのは、やりきった爽やかな笑顔。今までそこにいた彼はどこにいったのだろう?目の前に立ってるのは、汗がきらきら光って、ほんとに優しく頬笑む姿。
大ちゃんも、井原の道を前に前に進もうとしてる。
剛くんも、新しい地図を描くために前に歩き始めた。
どんな困難が待ち受けてるかわからないまま、手探りで道なき道を進みはじめて、今キラキラ輝いてる君がいる。
ふたりには、なんといってもハートがある。
中毒性がありすぎる。
大ちゃんは、自分のために現役復帰を決めた。
剛くんも、自分のために、この道を選んだのだと思う
私は彼らの選んだ道がこの上なく嬉しい。
そして、その道を私もその背中を見ながら必死で追いかけていくよ。
自分の人生、悔いが残らないよう、思う存分やりきってください。
輝いてる貴方に私も元気になるんです。