愛され続ける人から学ぶ自分軸

2月6日に放送された
『ボクらの時代』
ゲストが
小日向文世さん、角野卓造さん、松重豊さん。と知って
絶対見る！見なきゃ！って思ったの。

三人とも劇団出身で苦労なされて今の地位を築かれた方たち。

いぶし銀のようなお芝居をなさり、主役は勿論脇としても今や必要不可欠な存在になってますよね。

小日向さんは
通称こひさん。

剛くんとの共演も多くて、とても親しみを感じてる役者さんの一人。

そして、大杉漣さんとも縁のある方。
テレビ朝日で放送されてた刑事ドラマ『緊急取調室』
通称キントリ。
天海祐希さんを中心にしてとても素晴らしいチームワークで面白かったのよ。
ある雑誌の対談で
続編やるとしたらゲストは誰に来てもらいたいか？
って話になったとき
漣さんが
｢SMAPの誰かに来てほしい。剛くんとかよく共演させてもらってる。お父さん役とか上司役とかをやっているので被疑者と刑事という対峙の仕方が出来たら面白いんじゃないかな｣
って言うと
こひさんが
｢それもいいねぇ。｣て同意してくれてたの。
私とっても嬉しくて
実現するといいのに、って心から思ったもんよ。

そして、松重豊さんは、

バイプレイヤーズ仲間で
漣さんの最期を看取られた方。

漣さんが亡くなったあとに更新された松重さんのブログには

追い続けた背中
見失っても前に進むのだ
心の中にいるし。

と綴られてたんだよね。

そんなことをしみじみ思いながら
3人のトークを興味深く聞いてたの。

俳優は、役を演じる才能は勿論人徳も必要だという話から
松重さんが、
｢その点、こひさんがいると現場が明るくなり、だから現場で愛される人であり続けているんだろうね。｣
と。
さらに
｢僕にとっては、大杉さんとこひさんが目標だった。お二人が演劇界から映像に道筋をつけてくれた。その背中を見ていけばなんとかなると思ってたら、やっぱりそうなった。
そうしたら大杉さんは突然僕らの目の前からいなくなっちゃった。
健康ということに関しても、命ということに関しても、あっという間に奪われていくものだということを目の当たりにした。

大杉さんもこひさんも現場での愛され方が凄まじくて。
愛され方がすごいんですよ。真似できないです。
大杉さんのあの愛くるしさ。
すべての人を取り込んでしまう魅力。｣

と、松重さんが語る漣さんに思いを馳せながら

｢ああ、漣さんは
今もなお、みんなの中で生きてるんだわ｣

私、胸がじーんとして目頭が熱くなって

漣さんのお別れの会で剛くんが読み上げた弔辞まで思い出して

剛くんがずるいと言った漣さんの笑顔は

漣さんの愛くるしさそのものだし
あの微笑みに誰もが取り込まれてしまう、それくらい慈愛に満ち溢れてたよね。

そして、その笑顔と剛くんの笑顔にはね、大きな共通点があって
それは、人の心を浄化していく、そんな不思議な力。

剛くんがいるだけで
周りがホカホカしてくるの。
流れる空気が柔らかくなって心地よくて
不思議なくらい、穏やかになる。
人に優しくなれるの。

漣さんと同じ風を感じます。

だから、漣さんは剛くんのこと
いつだって気にかけてくださり、大事に思ってくださったのかな。

剛くんは漣さんの人生を通してとても大事なことを教わったね。
人の命の儚さを目の前に突然突きつけられたことで、

"今、この瞬間を一生懸命生きよう"
"後悔のない人生を"
の思いをあらためて強くし、

一生楽しむ
一生ポジティブ
一生抗う

今の自分が一番でありたい

の境地に到達した気がしてならない。

そして、
そんな漣さんがいたから運命の出会いをした。

ギター
特にヴィンテージギター。

ヴィンテージギターには、
時間の経過とともに古くなっていくだけじゃなく、決して色褪せない、むしろ増していく魅力がある。
人間も、歳を取っていく中で、唯一無二の輝きを発していけるんじゃないか、そうありたい。
ヴィンテージギターのように
傷ついても、それすらも自分の生きざまとして刻み込んでいきたい。

歳を重ねてただ朽ち果てるのではない。再生していく。

そんな出会いがあり、そして、斉藤和義さんとも繋がった。
和義さんが大好きになった。

そして、そのギターで憧れの人とセッションするという、夢のような時間を過ごせた。
ギターが彼の大きな夢を叶えてくれた。

人が人と出会うって当たり前のことだけど
誰とどんな出会いをするかでそれぞれの道が分かれていく。
そこからどんな道を辿っていくのかはその人次第。
憎まれっ子世に憚るとは言うけれど
そんなことはない。
やっぱり愛されなきゃ。
裸の王様はあまりにも虚しすぎる。
良くも悪くも人は人によって生かされていくんだから。

だからこそ、周りに流されないように

己をしっかり見つめ自分なりの軸を持たなきゃ、

と、私は草彅剛さんから学んでます。