yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

沈黙の慶喜

やっぱりすごいよ、草彅剛。

うつむき加減で少し丸まった背中。
以前のような凛とした佇まいは姿を消してた。
一言も発することなく、見せたのは
この表情。
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"上様をお守りしよう
家臣の我らが命をなげうって上様のご無念をはらす。
真心を世に示す。"

そんな志を持って、成一郎は彰義隊を立ち上げる。
そして、
慶喜が江戸を出て水戸に移るその日に


"上様のご無念は必ずや我らがはらしまする。
薩賊を討って上様のまごうことなき尊皇の心を世に示しまする。"


必死の思いで
訴えるも

一言も発せずこの表情よ。

生気のない、虚ろな目。
弱々しい光を放ちながら、声がする方に視線を向けると、
必死の形相の成一郎が声を張り上げ叫んでいるではないか。
そんな成一郎をしばらく見つめて
何か言いたげではあるが、目を反らし、一言も発せず、表情も変えず、静かに輿に乗り込む。
そのやりとりを後ろで控えて見てた川村恵十郎。

成一郎の呆然とした顔。
あまりの素っ気ない反応に立ち尽くすしか出来なかったね。


だけど、成一郎よ、決して上様から見捨てられたわけじゃないんだよ。

側近が次々に殺されて自分をひとりを置いていく。
なぜだ、なぜなんだ。

卑怯ものだ、と罵られてもいい。
ちゃちな男と見下されてもいい。
輝きが過ぎる己の言葉でこれ以上無駄に命を失いたくない。
沈黙を守ることも辛いんだよ。
黙して語らず。
わかってください。


そんな思いが
慶喜を貝にしたのではないか。


謹慎中のこの表情。

見てるだけで胸がつまる。
慶喜の心の葛藤が痛いほど伝わってきて苦しい。


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