痺れた、草彅慶喜
いや、凄かった。
放送から2日経った今もその言葉しか出て来ない。
「青天を衝け」
8話は栄一がお千代に思いを告げ
喜作とのお千代をめぐる対決があったりと
男と男の友情の回でもあった。
そして、はれて、栄一はお千代と祝言をあげる。
栄一を取り巻く環境にもいろいろと変化があったのだが、
なんといっても、徳川慶喜。草彅慶喜に尽きた。
草彅慶喜のためにあった8話だといっても過言ではない。それほど慶喜に心鷲掴みされ言葉を失った。
ただただ凄かったとしか私には言いようがない。
草彅剛の武器はその目にある。
目は口ほどに物を言う。
そんな諺があるが、草彅剛の目は、まさにその、物言う目だ。
今さら何を言ってんだ。わかりきったことじゃないの。
と、自分に突っ込みをいれたくなるが
今さらだとわかってても言いたくなる、それくらい凄かった。
あらゆる感情がその一瞬の眼差しから、ちょっとした筋肉の動きから、口調から、こちらにひしひしと伝わるのよ。
日の本のため、徳川のため、そのお気持ちからくる怒りと
蔑み労り優しさ空しさに寂しさ、
父の悲しみと悔しさを思い、親不孝をした自分を苛み、やるせなさに安らぎを求める。
井伊直弼の、あまりにも理不尽なやり方に、腸が煮えくりかえり、やり場のない怒りにふるえ、
青筋を立て、鬼のような形相になって
まさに、烈火のごとく、という言葉に凝縮された
慶喜に
ありとあらゆる私の感情が一気に持っていかれた。
凄すぎるよ。
しかも、どんなに怒り狂っても
弱さを見せても
逆らいがたい品格は損なわれていない。
吉沢亮さんがラジオで言われてた言葉
「草彅さんの台詞言ってない表情というか、重みというか、草彅さん自身が持ってるオーラみたいなものがほんとにスゴくて」
船越英一郎さんも言ってた
「佇まいだけであれだけ多くを語れる。たいしたもんです。」
まさにそうなの。
いや、そんなこと、勿論知ってるよ。
今までも散々そんなシーンを見てきて
草彅剛恐るべし、
と何度も何度も感じ、役者としての草彅剛の才能に惚れ直してきた。
だけどね、
知ってても言いたくなるのよ
"草彅剛恐るべし"って。
今回もまた軽々とその高みをこえていった。
制作統括の菓子Pの
「物語を引っ張りつつカリスマ性があり、複雑な機微をうまく演じられる人
草彅さんしか考えられませんでした。」
この時の言葉が今さらのようにジワジワときてる。
草彅剛の徳川慶喜。
圧巻。
その一言に尽きる。
のだけど
それでいて自然。無理がないんだよなぁ。
【インタビュー】草なぎ剛、大河ドラマの醍醐味を実感! 反響にも喜び「#青天を衝け でエゴサーチしてます」#草なぎ剛 #大河ドラマ #青天を衝け #NHK #吉沢亮 @nhk_seiten @ksngtysofficial https://t.co/Vu8r44gPYK
— マイナビニュース・エンタメ【公式】 (@mn_enta) 2021年4月5日
「脚本通りにやっていればいい感じになると思う。激動のシーンもありますが、そうなったらそれに飲み込まれていくと思うので、その現場その現場、その日その日でなんとかやるんじゃないですかね」
飄々と答えてるインタビューにその答えがあった。
剛くんがいつも言ってること。
自然体で
考え込まずに
流れのままに
でも、それが出来るのが大天才のいわれ
やっぱり凄いわ。
それにつきる。