そこにいるだけの人
『青天を衝け』の舞台のひとつ、埼玉県。さいたま放送局ではオリジナルコンテンツ「出演者VOICE」を続々と公開中。ここだけの熱いメッセージをぜひお聴きください!#青天を衝け#日刊さいたま〜ずhttps://t.co/unJJFZU524
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) 2021年2月20日
美村里江さん、と聞くと
イマイチピンとこないんだけど
ミムラさんなんですよね。
ミムラさんといえば、「37歳で医者になった僕」のすずさんのイメージが強くて
手話とアイコンタクトでの祐太との会話にどれだけ泣いたか。
あのプロポーズは涙無しには語れない。
「これからはすぐ側で支えていきたい。すずの体のことも声のことも全部。だから結婚しよう。
僕も全部受け入れる。」
すずの目をしっかり見ながら手話でのプロポーズ。
祐太さんが全てを包み込むように優しく笑ってるの。
すずの目からこぼれ落ちる涙がとっても綺麗だった。
すずの体調が悪くなった時
すずが祐太さんに
「私まだ生きてる。これからもあなたのそばにいる。今を大切にしたい。あなたと私の今を。私は祐太さんと一緒に正しいと思える今を生きたい。悲しい未来を避けるために間違った今を選びたくない。」
かなり弱って
手話する体力も無くなってきてるのに
祐太さんに微笑みかけながら
自分の思いを必死で伝えてた。
それを祐太さんも静かに全身で受け止めてるの。
握りあうお互いの手に力が入る。
2012年4月のドラマだからもう9年も経つのに、
今でも思い出すだけで胸が締め付けられて、
熱いものが込み上げてくるのよね。
スマスマで
「本当にあった恋の話」というコーナーあったでしょ。
そのなかの
「重なる恋」 というミニドラマでは
ミムラさんと衝撃のキスシーンがあって
それはそれはドキドキしたものよ。
そんなミムラさんとの久しぶりの共演が嬉しい。
年齢がさほど変わらなかったせいか、仲も良くて、男女の関係では?と疑われた説もある、そんな関係を
このふたりが演じる。
いやがうえにも、ワクワクしてきちゃうじゃない。
さいたま放送局で公開された「出演者ボイス」
このインタビューのなかで
美村さんが
「今日はどんシーンを撮りましたか?」
という質問に
"慶喜がどんどん大きな荒波にもまれていってそれを徳信院や美賀君はどう見るのか、そんな、シーンを撮りました。"
と答えてるんだけど
思わず
オープニングのあのシーンが浮かんできた。
押し寄せる荒波のなかで
どっしりと構える草彅剛の3文字。
何度見ても痺れるわ。
そして、
美村さんから
剛くんのお話もきけた。
"特に慶喜さんお忙しいですから、場所で固定して撮ると慶喜さんばっかりの週がやってくるんですよ、一橋家サイドっていうと。ずっとそのラインを担っている準主役といいますか、大きなラインを担う役に草彅さんいらっしゃるんで。お疲れもあるでしょうし、あまり雑談してもなぁと思いながら。でも、今まで積み上げてきたもの、一度目に撮影でお会いしたときと、ちょっと期間が空いてからもう一度お会いしたときでそれぞれのなかで役が育っているっていうことを感じたりするとこの密度に追いつけるようにしっかりやりたいな、とやる気もいただけます。
慶喜さんが草彅さんだとお聞きしたときにピッタリだなと思って。お写真みたときに、お顔立ちとかもすでに似ていらっしゃるし、中に繊細なものを持ちながら凛として張り詰めて頑張るというところが、優しげなイメージの裏にあるものとして感じていたのですごいぴったりと思うとともに、これは私が徳信院をどう演じたいかではなくて、草彅さんの慶喜を見てそこに徳信院として横に寄り添えば出来るなと思いまして。
なのであまり心配なくというか、以前別のドラマでも共演させていただいたことがあるので現場で慶喜さんのテイストを感じながら作ればいいかなと。そういう意味では助けていただいたと思います。"
すずさんは健在だよ。
草彅剛という役者をこんなにしっかり見てくれて
全幅の信頼を寄せてご自身の身を委ねていらっしゃる。
「ペペロンチーノ」のクランクアップで
妻を演じた吉田羊さんが
"草彅さん演じる清さんの温かい眼差しがすごく素敵で夫婦になれてよかったなと思いました"
と言葉を詰まらせながら話されてたのを思い出すの。
つかさんが小西真奈美さんに言った言葉
"あいつの目を見て気持ちを伝えろ。そうすれば芝居は出来上がる。"
吉田羊さんの言葉
"俳優草彅剛さんというよりは小野寺潔すんとしてそこにおられる。潔さんの立ち振舞いを見ているだけで私は自然と動かされて自分でも思ってもいない感情をたくさん起こしていただいた。"
そして
美村さんの
"私が徳信院をどう演じたいかではなくて、草彅さんの慶喜を見てそこに徳信院として横に寄り添えば出来るなと思いまして。"
草彅剛という役者の凄さが
共演した人の口から語られて
それらが全てひとつに繋がっていく。
「そこにいるだけの人になりたい。
それだけで何か感じてもらえるようになりたい。」
剛くん、あなたのこの思い、
ごくごく自然に
その通りになってるよ。
その人として
そこにいるんだよ。
そして、その人は剛くんあなた自身でもあるんだよね。