yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

最後の○○~日本のレッドデータ~

私の生活に当たり前のようにあるものが
知らないところでまさに消えようとしてるなんて
考えたこともなかった。
古き良き文化、
伝統文化は国に守られて代々継承されていく。
と信じて疑わなかった。

大きな木桶

何かの特集でみたことある。

 

醸造蔵にある、
大きな木桶を汗だくになりながらかきまぜてる職人さんの姿。
何年もかけて発酵、熟成させて
芳醇な味が生まれる。
味噌や醤油みりん、
日本の味を作り出す調味料はこうしてつくられてきた。

そこに、一流の料理人の絶妙な味付けが加わり私達の口に入る。

自分への御褒美である最高の味
極上の時間。


その大型木桶を作れる工場が今は上芝さんの工場しかない。
日本唯一にして最後の技術が3代続いた上芝さんの代で終わりになるかもしれない。
技術だけじゃない。
"木桶を長生きさせる"
その魂の行き場がなくなっちゃう。

となると、
どうなるの?
あの絶妙な味を私の舌で感じることが出来なくなるの?

 

「無くなってしまうと再現出来ないので無くなってしまったことさえわからない。自分が生きてる限りは最大限残して次の代に渡していきたい。」

室町時代から続く老舗のご主人の言葉が胸を打つ。

 

さらに、日本の美の象徴でもある和傘。
その要である、轆轤
この轆轤の職人が国内に今はひとりしかいない 
長屋一男さん。
日本最後にして最高の轆轤職人。

 

上芝さんも長屋さんも
   最後のひとり 

この重圧を背負いながら
プレッシャーと戦いながら
守り続けていく気迫が
静かな口調からひしひしと伝わる。
それなのに、穏やかに笑ってるその温和な表情からは
切羽詰まったものは微塵もない。
職人としてのプライドと、守るべきものへの愛情で
気高く清みきってる。


司会は草彅剛さん。
本人の希望により、台本の事前読み込みはなし。
カンペもなし。
その時その時彼が感じたことをそのまま相手にぶつける。
あまりにも素朴で、率直すぎる問いかけには、
思わず口元綻んでしまう。
空気が自然に和らいでくる。
相手も肩の力が抜けて
心を開いて話をし始める。

 

ゲストから言葉を次々と導き番組をグイグイ引っ張り仕切っていく人が
MCとして相応しいのは間違いない。

でも、
相手から出てくる言葉をじっと待つことも大事だと思うの。

静かに向き合ってると、

相手が自然に語り始めるのは

その人の思いをふわっと包んですっぽり受け入れる懐の深さが
草彅剛にはあるからなのよね。

相手をみつめる瞳の奥に人としての温もりがあるからなのよね。

 

 

 

 

 

ほら、果物とか箱詰めする際に緩衝材として使われてるふわふわしたものがあるでしょ。

あれって

木毛と書いてもくめんと読むんだって。

そんなことも知らなかったし

この木毛を作り続けてる会社も日本に一社しかない、っていうことも知らなかった。

というより

気にとめたことさえなかった。

 


"気にしたことないなぁ。"

と、剛くんが呟いた。

私が呑み込んだ思いを彼はズバリそのまま言葉にした。

 

隠さないのよね。

飾らないのよね。

彼の言葉は丸裸。

着膨れしてない。

シンプルそのもの。

だから、信用できるの。

心の叫びなんだもの。

 

 

職人さんの言葉をきいてるときの剛くんの表情が 真剣なんだけど、とっても柔らかくて
淡い光を放ってて
なんともいえない安らぎを感じる。

受け身だけど攻めてるの。

愛しそうに触る手。

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手と手の感触。
言葉じゃ伝わらない思いを
お互いの手を通してわかりあったんじゃないかな。


プロデューサーさんが20数年温めてきた企画だけあって、
丁寧に、丹念に作られてた。

細部にまで心を配り、そして職人さんに対してのリスペクトが一貫してあった。

そして、この中心部に
草彅剛というパズルを組み込むことで完成された
ほんとに良質な番組だった。

草彅剛という男の持つ知的さと
優しさと
温かな眼差し
そして、さらにもうひとつ、温もりのある手。

 

 

時代は変わっても

誰かのためにほんとうに良いものを届けつづけたいという誠実さ

 

それは、まさに、for youだけど

for meでもあるんだね。

 

自分の肩にかかる重圧も

古いものへの愛着も尊敬も

繋いでいかなければという思いも

SMAPという国民的スーパーグループの看板を長年背負ってた草彅剛だからわかることがある。

ヴィンテージをこよなく愛する草彅剛だからこそ、わかりあえるものがある。

そして、なにより

職人さんに対するリスペクトが全体を通して流れてた。

 

5月1日の放送から数日経った今も

その余韻が残って忘れられなくて

このblog書いてます。

 

そういえば、いつのまにか、我が家の救急箱から赤チンが消えて

マキロンに変わってた。

そんなことに、今気付いた。

 

 

 #日本のレッドデータ

#草なぎ剛

 

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