｢台風家族｣我が家に上陸

やっぱり好き、私鈴木家のみんなが大好き。
　　

この1枚の家族写真
家族っていいな、
って心の底から思うもの。
すっごく満たされた気持ちになる。

父の一鉄、母光子
長男小鉄　に、その嫁美代子と一人娘のユズキ
次男京介でしょ。
長女麗奈　その彼氏登志雄に
三男千尋

そこに　月子に山田さんに満福寺さん。

全員集合して
『台風家族』

一人一人が役としてそこにいるのよね。
演技してるんだけど演技してるようには思えない。
その役として
みんながそこにいるの。

だから、一瞬一瞬に見せる表情がそのまんまでなんの違和感がない。
その動きも
佇まいも
些細な動きまでがその人なの。
ほんとにちょっとしたこと
ふとした表情
肉親だからこその容赦ない言葉とか軽蔑とかってあるじゃない。
つい出ちゃう甘えに冷酷さ、
兄弟だからこその妬みとか呆れてものが言えなくなっちゃうこととかさ。
特に目がね、目は心の窓というけど、ほんとにそう。
それぞれの感情が読み取れて
ゾクッとしてくる。

兄弟だからこその揺れ動く気持ち
兄弟にしかわからない微妙な感情
兄弟だからこそわかりあえること
兄弟だからこその醸し出す雰囲気、流れる空気がね、
そこかしこにごく自然に溢れてて
どんなにののしり合って殴りあって屈辱的な言葉を突き刺してもやっぱり同じ温もりの血が流れてるんだよなぁ。
ほんと好き。

｢美代子はいつも俺の味方なんだよな｣

剛くんのこの言葉と、

実家の、いまだそのままにしてある、小鉄の部屋で
美代子がユズキに
｢あなたの夢を叶えることが自分の夢にかわったのに、どうしていいのかそのやり方がわからないの。｣

と、

不器用な父親の娘への深い愛を
丁寧に優しく語りかけてるこのシーンがね、まさに相思相愛。夫婦の絆を私にやんわりと見せてくれて
自然と涙が溢れてくるの。

｢バカだなと思うけど
チョー好きウフフ｣と少女のように微笑む美代子の笑顔に小鉄に対する愛情がたっぷり溢れてていいの。
ほんと羨ましくなっちゃう。

剛くんも言ってたけど、
小鉄はここにいないのに、存在感がありすぎるほどあるんだよね。
小鉄はいつだって美代子とユズキの側にいるの。
こんなに思い思われてるんだよ。
いいな、いいな、ほんとにいいな。

録画した売れない役者時代のドラマ出演作を
ひとりで観てる父一鉄の背中。

父が観ていたビデオテープを観て
子供のように泣きじゃくる小鉄。

｢シンプルに頭真っ白になって泣けた。
ただただ大の大人が泣いてるのを監督が引き出してくれた。
カメラが前にあるとか監督が目の前にいるとか関係なく突き抜けた。
子供に戻った。
ここまで僕を引き出してくれたから訴えるものがあるの。
ここまで攻めてくれたから｣

剛くんがこのシーンをこう回想してるけど

このときの小鉄は鼻水たらしながらわんわん泣きじゃくる子供だよ、ほんと。
この頃のワンパク少年のまんま。

※少年小鉄アイーンってしてるんだよね。
これって志村けんさんのモノマネでしょ。
何気ないポーズなんだけど
ごく自然にこれをさせてしまう、志村けんさんて私たちの日常に普通にいてくれてたのね。
これだけ生活に溶け込んでたんだなとお亡くなりになってつくづく感じてます。
失ってはじめて気づくその存在の凄さよ。

ラストシーンは
ほんとにいい。
これはいいですね。
いい作品ですね。
いいものはいい。
いいな、この作品。
剛くんかしみじみ言うの。　
なんども、いい、って、好きだって何度も何度も。

それを聞いてたら　
胸が詰まって泣きたくなった。

ここまでいいって剛くん自ら自分の作品を、ほめちぎってるのって他にはないんじゃないかしら。
映画は公開されるもんだと当たり前のように思っていたことが当たり前じゃなくなった現実を突きつけられたことも
この作品への思いをさらに強くしてるのだと思うのよ。

そんななかで

｢京介がもう一回やろうと言ってくれてね。｣

タブーなその名前をサラッと口にしたの。
このときの剛くんは草彅剛としてではなくまさに鈴木小鉄としてそこにいたんだね。

｢こういう形で作品に残せてよかった。｣

と
剛くんも言ってるけど
ほんとによかった。
映像化されてほんとによかった。

そして、さらに嬉しいことに

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いかに皆さんがこの作品の円盤を待ちわびてたがわかるでしょ。

朝日が昇ってきた。
いい大人が海ではしゃいでる。
そんな大人をユズキが
最高の笑顔で
　サイテー
という。

そして、フラワーカンパニーズの曲がながれる。
西陽～🎵

いつみてもいい。
泣いちゃう。
こんなにいい作品になるとは正直思ってなかった。暑い居間でやってるとき、骨を追いかけるとき、大丈夫か、この映画。どんな映画なんだ、不安すら感じてた。
初号でこれをみたとき、涙が出てきた。
やってるときは半信半疑だった自分を反省した。
そういうことじゃないんだ。リアルに見えればいいというものじゃない。これはまさしく映画なんだ。演出なんだ。熱量がみなさんに届けばいい。
そこが僕がやってきたエンターテイメントの世界につながる。
人生って最後までわからない。希望を与えてくれる映画だと思ってるし、役とか作品ってその場ではわからない魅力可能性があるので
今後の僕が生きていく役とか作品にかかわっていく気持ちとかいろいろ学べた。
"僕の小鉄がみたい"
と監督から言われて
これができないから今まで悩んでたんだな。

ほんとに小鉄好き
最低でクズだけどその裏にあるもの、小鉄の生きざまいい。
男は負けたらダメ。
人の目を気にするな。
とはいえ、評価とか人の目は気になる。ほめられたいし。でもそればかりを気にしてても、と、小鉄から教わった。
自分の信じる道を信じて生きていこう

　by小鉄

剛くんの
この作品に対する思いが
熱量が
剛くんの言葉で
ぶわ～と溢れてきて
私のハートに直撃するの。
これをまともに受けた衝撃があまりに幸せすぎて

サイテー

の更新しちゃった。

オーディオコメンタリー最高。
台風家族最高
市井監督最高
尾野真千子さんらキャストの方々も最高
そして、鈴木小鉄こと草彅剛ちょー最高😃⤴️⤴️
台風家族めっちゃ好き。

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