yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

Reading『椿姫』with草彅剛~私が愛するほどに私を愛して

TL辿っててふと目にしたこの呟き




懐かしい。
『椿姫』のときの草彅剛さん。
とくダネで本番までの3週間を密着取材してくれたときの映像



5年後10年後の自分は描けてますか?


いや。あんまり。
でも、
あのときのほうがよかったね、

というのはいや。

ちょっとずつでいいから、今のほうがいいね。


と、言われたい。


急にすごくなったり、かっこよくなったりとか、じゃなくていいの、
ちょっとずつ




27歳の
草彅剛は
もうこの頃から今を生きる男だった。



声がいいね。
直接話すよりも顔を見ないで喋ってる方がいい。
と言われて

些細な事がきっかけとなって始まった朗読劇へのチャレンジ。

メンバーからは

"なんだそれ。公開読書か?"

と言われながら、
たぶん剛くん自身も最初は気楽に構えてたと思うのよ。
でも稽古をはじめて、
その難しさに気付くわけ。
ただ読めばいいというものじゃなかった。
役者草彅剛の最強の武器である、目 は封印だ。
背中でも語れない。
口角の微妙な動きも
しなやかに魅惑する手も
その先にある指先の美しさも
素早く力強く動き回る足も
全てが朗読劇の前では意味をなさない。
求められるのは言葉だけで表現するということ。
一つ一つの単語にその時その瞬間の魂をこめて、
感情をどんどんだしていきながらも、読むときはそれを無理やり抑えるということ。
読み手の感情を聞き手に押し付けてはダメなの。
だから淡々と綺麗な日本語で読んでいき、感情は相手にまかせる。
それが成立したときに演者と観客がほんとの意味でひとつになる。。




軽い気持ちで始めたものが
こんなに奥深いものだと草なぎ剛はこのときはじめて知ることになるのです。
しかも朗読劇ではあるけれども実質一人芝居みたいなもの。
収録のナレーションやドラマと違ってカットがかからない。
やり直しがきかない。
誤魔化せない恐怖が日を追うごとに彼を襲うことになる。
蒲田行進曲
なまものである舞台の怖さは身に沁みててもまだあのときは銀ちゃんも小夏もいた。
一人じゃなかった。
周りの助けをかりて感情のままに言葉を放てばよかった。

今度は違う。



そんなときほど
本物は輝くんだって
そのプレッシャーをも糧にして
剛くんは自らの声で教えてくれました。

込み上げてくる感情の高ぶりを押さえることでより哀しみが深く感じられて
剛のその声で
その人その人の人生までが伝わってくる。
無色透明に清みきってるのに、底知れない深さがある。
柔らかく温かく優しいのに意外にも強く鋭い。


"棒読みじゃないの"

そんな声が時折きこえてくるけど
それは間違ってないの。
あえてそうすることで
聞き手に感情の幅を広げることになるでしょ。

この朗読劇で彼が得たものが

僕の生きる道」の中村秀雄に続いていき
そして、
今の草彅剛に至ってるのだとしたら


時には
原点に帰るという意味でも
朗読劇をやってほしい。

ひさびさに『椿姫』聞いてみようかな。

しーんと静まった部屋で
草彅剛の
一人芝居を声で観る。