yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

台風家族公開~鈴木家最高

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祝!台風家族9月6日
無事に公開して満員のお客さんに作品を届けることができました。
監督が全てを投げ出して作り上げた作品をお客様のもとに届けることが出来ました。

ここに辿り着くまでほんとに大変だったと思う。

だけど

剛くんがこの日の舞台挨拶で

「公開できたのも皆さんの応援の声のおかげです。
去年の夏全てを出しきってそれぞれが自分の仕事を全うしました。観ていただく場所がないなんてこんなに悲しいことはない。公開できて僕も幸せ感じてます。
初日公開おめでとうの言葉がこんなにグッとくる日は初めてです。」

と、頭を下げた。

もうね、そんな姿みたら
目頭が熱くなるじゃない。

監督はね、

「この金土日のお客さんの数で3週間の公開のなかで1日で上映される回数が変わってくる。できれば今日だけでなく明日明後日と観てください。SNSも大事だけど生の声が物凄く大事だと思ってます。友人知人ご家族の方に薦めてください」


我が子を紆余曲折ありながらもなんとか産み落とすことができた。
その自分の分身をたくさんの人にお披露目したいと思うのは当たり前。
あの人にもこの人にも
自分の思いを受け取ってもらえたら
何かを感じてもらえたら
また新たな種を産み出して次に繋がってく。

ほんとに下世話な話よね、お金の問題は。
だけど、綺麗事並べても仕方ない。
結局はそこなんだもん。
お客様が観てくれなきゃ、いくらいいものを作り出しても意味がなくなるの、悲しいことにそれが現実。

だから、映画は初動3日間が勝負。
上映期間は悲しいことに3週間限定と決まってるから、(延長もディスク化も無理らしい)
問題はスクリーン数。
成績次第でどうにでもかわる、とってもシビアな世界。
だからなおさら監督の心からのこの言葉が耳に残って離れない。
構想12年だよ。
この間にどれだけご苦労なされたか。

どうしてもたくさんの人に観てもらいたいんだよ。

監督がね、剛くんのことを天才役者というの。
自分の書いたふざけたような台詞が生きた台詞になるのは天才役者草彅剛のおかげだって。

剛くんは剛くんで
監督が僕の心を絞ってくれた。
監督のしつこさがだんだん快感に変わっていった。
監督が台風の目で僕らは巻き込まれてるだけ。
今までのどの作品より自分が出てると思う。
そして、
いくら役作りをしても、そこに自分がいなければ観てくれる人の心には届かない。
監督から教わったことはこれからもずっと自分の中で生きていく。

剛くん、またひとついい出会いをしたね。
財産が増えたね。
天才役者が自分を見つめ直して、さらにそこに新しいエッセンスを加えたら
想像もつかない面白いものが出来上がるの間違いないじゃない。

漣さん、また新生草彅剛誕生だよ。


映画はね
始まりが素晴らしい、
昭和の雰囲気漂ってこれから何がはじまっていくんだろう、て思わせてくれる。
そこから
徐々に徐々に台風が接近してくるんだけど、
一人一人の個性が際立ってて
その個性が静かにだんだん激しくぶつかり合うの。
その味付けが絶妙すぎて
可笑しいの、なんのって。

ばっかじゃないの。
くだらなさすぎ
呆れた
情けない
でもね、どうにも切なくて
やりきれない。

そして、愛おしい。


どっと笑えて
クスクス笑えて
ポロっと泣いて
しみじみ泣けて
その涙は悲しみからくるんじゃないの。幸せの涙なんだよね。

尾野真千子の鈴木美代子さん。
目立たない、控えめなんだけど
彼女がいるから
鈴木小鉄はくそ野郎なの。
姑息で狡くてお金に汚くて情けない奴なんだけど
美代子さんの包容力が彼にそれを許してるの。
美代子さんがいるから
彼はそうやって生きてこれた。
掌で遊ばせてもらえてる。
お互い自覚はないでしょうけどね。
そんな内なる強さを女優尾野真千子は見せつけてくれた。
そしてね、もうね、可愛すぎるのよ、恋する乙女。何十年と連れ添った旦那様に恋心全然忘れてない。
いい顔してたな、美代子さん。



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ね、演技との向き合いかたが剛くんと似てるでしょ。
台本をいくら読み込んでも、わからないものはわからない。相手がいてこそのお芝居。
だから、その時その時感じたままその場にいる。

そんな尾野真千子さんだからこそ、剛くんも気持ちよく役に溶け込むことが出来るし、そんな二人の醸し出す雰囲気が観るものの琴線を突き動かすのも当たり前か。

空気読まないそうめんのすする音が絶妙に響いて
クスっと笑える。
美代子さん最高ーー


でね、草彅剛よ。
見事に草彅剛の小鉄がスクリーンにいた。

あれで奥さんも娘もいる一人の父親なんだと思うと
しっかりしろよ、
て、言いたくなる。
やってることかあまりに小狡い。
みみっちいよ、しみったれてるよ、けちくさいよ。
情けなくて呆れて
しまいには笑ってしまう、そんなレベルなちっちぇ男。
だけど、そこまでクズじゃなかったの。
ただただ不器用なだけだった。
家族への愛は誰よりも強いのに
それを表す術がわからないだけ。
父親の一鉄と同じじゃない。
藤竜也さんの無言の背中
背中で演じるってこれだよ、これ。
父親の息子への深い愛情がこれでもか、と伝わってきて、こんな愛し方、きっと誰にも見覚えあるんだろうな、と思って見てた。
さすがの存在感に震えたのよ。



すべては家族への愛なんだよね。
小鉄も一鉄も。
けなげじゃない。


そんな小鉄
草彅剛は私に魅せてくれた。
粋がった姿も
開き直った姿も
困り果てた姿も
夢に向かって生きてた姿も
現実に追われ光が閉ざされた姿も
そして、娘を思う姿も
ほんとうは父親のこと尊敬してたでしょ。
自分の家族が大好きなんでしょ。


どの姿も草彅剛なんだと思った。
単なる文字で書かれた小鉄ではなく
それに生きた草彅剛を加えることで
この社会を必死に生きる人間臭い鈴木小鉄が私の前に姿を表した。

また新たな扉を開いたね。
6年ぶりの主役。
新しい地図を描きはじめて最初の主役。

来るもの拒まず。
YOU やっちゃいなよ、
のジャニーさんからの教えの通り
これからも自分をみつめて
その瞬間瞬間を大事に、その時感じたままを投影していってください。


ラストはほんとにいいよ。
そうよ、家族ってこんなもん。
ちょっとしたすれ違いでいがみあったりもするけど
ちょっとしたことで
瞬間にわかりあえるんだよ。
それが家族。
漂ってくるのは
柔らかくて温かくてどこか懐かしい空気。
楽しそうに踊ってる声声声
そしてとびきりの笑顔。

ラストシーン最高だった。
これからの鈴木家に幸あれ。




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