yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

父ちゃんの色気

男の色気ってなんだと思いますか?

筋肉隆々な見事な肉体を惜しげもなくさらして、セクシャルなホルモン撒き散らす人の色気は、直接視界に強烈にアピールしてくるから一気に熱量もあがりますよね。


それに加えて流し目なんかされたもんなら、その駄々漏れの色気に、間違いなく女性ホルモン出っぱなしになる。

でも、それは努力が生み出す色気だと思うのですよ。
肉体美も流し目も、
いかに自身を美しくかっこよく魅せるか、鏡にむかって自分をよく知り、磨きをかける、そんな本人の努力あってのものだと思うんです。

ほんとの色気って、

例えば、ふとした目線ひとつで巧みに言葉を操られたら、きっと私の心臓は勝手に大きく波打っちゃう。

何気ない会話のなかで、
あるいは、その人が通りすぎたあとにまで余韻が残る。
そんな彼、あるいは彼女が残すものって
いつまでも追い求めたくなりませんか?



今公開中の、映画「まく子」
草彅剛さんが主人公サトシの父ちゃん光一役で出演してます。
父ちゃんは旅館あかつき館の料理長です。

その父ちゃんがふら~とあらわれ、
腰に手を当ててタバコをふかしながら、一言残して立ち去ります。
たった数秒のわすがなシーンなのに、その存在が
記憶に残るんです。
余韻を残していくんです。
そしてその余韻に酔いしれてしまう。ほんとにニクい父ちゃんです。
この父ちゃん、どこか投げやり、無気力漂わせながらも、ゾクッとする艶があるんだなぁ。
その場からいなくなっても、父ちゃんはそこにいるんですよ。
その存在感たるや、なんてこと。



その夜、父ちゃんは電話で誰かと話してます。
その会話の内容から、愛人ですね。
その言い方が小憎らしい。
エロいんです。
そんな行為を連想させる下品な言葉は一切ありません。
ごく普通のデートの待ち合わせをしてる者同士の会話なんだけど
でも、エロいの。
口調というか、声の出し方、抑揚というか、
とにかくそのあとを連想しちゃう。
激しい愛撫シーンなんか全くなくても
変なドキドキに襲われる、見事な官能シーンに、
私はこれこそ、草彅剛新境地を開いたと思いました。


そのあとに、予告にもあるように、雨のなか、佇んでる彼女の傘のなかに入っていくんだけど、ここね、音声は入れてません。だけど、二人の甘えた会話が聞こえてきそう。心はすでに絡み合ってて、濡れ場のように見えてしまう。
ただならぬエロさにくらくらしてきます。


https://youtu.be/CxRXgcGbqFg

かといってどろどろもしてないでしょ。
美しいとさえ思ってしまう。
監督の演出もカメラワークもさることながら、
草彅剛さんの醸し出す雰囲気に呑まれてしまいました。


可愛い女の子には
スケベ親父まるだしのヘラヘラ笑いを浮かべちゃって、やれやれ、と呆れてしまいます。
なのに、軽蔑するとかそんな感情は不思議とおこらない。
どこかで許してしまうの。
チャーミングなんだよね。
人たらし、まさにそれ。
それに、タバコをもつ手、
綺麗な手。色白な手。

  "指先の綺麗な男は不実だ"

昔、私がどっぷりはまったドラマのなかのセリフです。


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そんないい加減な父ちゃんだけど、

子どものこと、決して蔑ろにはしてない。
父ちゃんは、女の扱いはうまいんだけど、子供への接し方迷子なんだと思う。
サトシのこと、愛しいのに
奥さんのことだって嫌いなわけでもないんだろうに。
不器用なんだよ。

サトシのためにお握りを握る父ちゃんの手、
サトシの頭をくしゃっとする父ちゃんの手、
父性が溢れてた。

サトシをみつめるこの瞳

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優しく深く愛しく子を思う父の気持ちが伝わってくる。
それでいて、無精髭の艶かしいこと。
そういえば、美輪明宏さんが
「色気とは仕草や形ではなく、精神的に相手を包んであげる上品な優しさのこと」
と言ってたっけ。
父ちゃんの色気は
その優しさから溢れてきてるのかな。



つかさん、あなたがこの世に送り出した、草彅剛という大天才は
あなたの想像をはるかにこえてきてませんか?

今の剛をつかさんならどう演出するんだろ。

役者草彅剛をおもうとき、最後に行き着くのはいつもそこになる。