『ムタフカズ』乞うご期待
ムタフカズ、面白いよ。
何が面白いかって、アニメーションだけど、それだけじゃないってこと。
最初からもうその世界に引きずり込まれるの。
走る走る息きらしながら走る、何かに怯えながら恐怖に震えながら、抱いてる子を守る母の強い気持ちがひたすら暗闇と戦ってた。そして・・・・
主人公のアンジェリーノ
その声を草彅剛さんが
アンジェリーノの親友でルームメートのヴィンスを
柄本時生さん
そのふたりの友人のウィリーを満島真之助さん
この3人が作品に命を吹き込んでた。
アニメなんだけど、アニメだってこと忘れてしまう。
リノにヴィンスにウィリーがそこにいて、次々とふりかかってくる出来事に(それが禍なのかなんなのか一言では言うのは難しいくらいに絡み合ってくるんだよ)立ち向かってく姿に興奮して、手に汗握るのよ。
リノとは何者なの?ご両親は、その生いたちは?
あの人はどうかかわっていくんだろ、そして彼らに未来はあるのか。あの獰猛そうな犬とリノの関係は?もしかしたら、、
スピード感あふれる音楽が緊張感を高めていく
父の愛
母の愛
そして、友達。
自分を見失いそうになったとき、リノを救うのが友情なんだよね。
“俺のともだち”
友から殺されそうになってもこう言えるんだよ。
なんて強い絆だろうか。
人生を投げたようなそんな声がだんだん生きる喜びを見つけ強くなっていく。その様を見事に声で演じてた。
躍動感疾走感たっぷりで壮大なハードボイルドの世界が目の前で繰り広げられていく。
PG-12 も仕方ないと思ってしまうほどの生々しさに、思わず目をふせてしまうシーンも強烈な色を放つ。
ラストまで一気に持ってかれた。
緊張感と興奮が最後まで続いて痺れる。心地よい疲れだ。
そして、何事もなかったかのように以前と変わらぬ日常に戻っていくのだけれど、己を知った彼らはもう人生に疲れた彼らではない、忍耐と強さと強い絆
が3人を強くした
監督の3人の起用理由
性格と雰囲気とボディイメージが3人のキャラクターにぴったりなこと、3人のバランスが上手く出ること
完成した映画を観て納得した。姿は違えど3人が確実にいた。
完成披露上映会で感じた、この3人の見事なコンビネーションに、小規模公開ならではの、映画「ムタフカズ」の大ヒットが見えてくるんだよ、私には。
現場の楽しさがその作品のヒットに繋がる。
と、よく言われるけど
まさに、完成披露上映会がそうだった。
終始笑いに満ちてほんとにほんとにこのうえなく楽しかった。
この日がほぼ初対面の3人なのに、息もピッタリ、
主演の草彅剛さんをたてるところはしっかりと立て、笑いがとれそうなところは弄ってみたり。
この映画ね、こうして10月12日公開になるんだけど、ここにたどり着くまでに並々ならぬ苦労があったみたいでね、この日を迎えるまでにとにかく時間がかかった。だからこそ、剛くんはムタフカズと出会えた。裏を返せば草彅剛さんと出会うために必要な待ち時間だったってことになるんだよ。
監督、感無量でしょ。涙こそ見せなかったけれど、心は嬉し泣きしてたでしょ。
声は詰まり震えたし、それほどの喜びが体全体から溢れてたもん。
人を生かすも殺すも愛なんだよ。
監督のこの作品にこめた思いを知り、そして、3人の繰り広げる会話を聞いて、たくさんの方に観てほしいと心から思う
満島さんが、地球を守るために一番必要なものは
ムタフカズの大ヒット!
と答えてた。
自分が最初にアフレコしたことで、三者三様のキャラクターが立ち、3人の声がすごくいい意味ででこぼこしてる と草彅さんご自身が自画自讃するほど、自信をもって
送り出した作品です
観なきゃ損するよ。
この思い、たくさんの人たちに届きますように
この重低音の声
観たい気持ちになりませんか
なるよね、なってほしいな。なりますように
10月12日一般公開です。
言ってみること大事だから、言霊飛ばしてみる。
ムタフカズ、大ヒットしますように。
そして、この曲を聴きながら余韻に浸ってください