yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

アルトゥロ▪ウイの興隆幕開け。

f:id:yumipon0524:20200112062447j:plain

ヤバいよ、ヤバイよ、ヤバい。

とにかく、この3文字に尽きる。

それくらい凄いかった。

凄いものを私は観てしまった。

とてつもなく濃密な時間でした。

 

今までいろんな顔の役者草なぎ剛を観てきてそのたびにこんな草なぎ剛観たことないと感じてきたけど、今までのあの感覚はなんだったんだろう、そう思ってしまうほどの底知れぬ恐ろしさを覚えた。

こんな感覚味わったことない。

 

草なぎ剛、あなたって何者よ。

化け物が世に放たれるその場に居合わせたこと、

悪魔の誕生の瞬間に立ち会えたこと

感謝すべきなのか、後悔すべきなのか、

自分でも混乱してよくわからない。

 

 

 

あさイチで練習風景の欠片をみたとき、

蒲田行進曲のヤスを思い出した。

 

観ることが叶わなかった舞台。

 

あのつかこうへいさんに、天才いや大天才と言わしめた、草なぎ剛の、伝説の蒲田のヤス。

 

ねえ、つかさん、今回のウイはヤスを軽々と超えてきましたよね?

 

 

そう思わせるほどのウイだった。

 

踊り狂い歌いまくる。


f:id:yumipon0524:20200112070453j:plain

そのダンスはしなやかにして、官能的だ。

体から迸るエロスに酔いしれ、口から吐き出すshoutに痺れ、狂気に狂い、感情がどんどん麻痺していく。

圧倒的カリスマ性に否応なく引き付けられ、独裁者ウイに私は次第に洗脳されていった。

 

ヒトラーによる独裁政治が行われたナチスドイツの時代の群衆心理を私が現代の横浜で体感することになるなんて誰が予想しただろうか。

そんなあり得ないことが現実となっていく。

 

ウイは体全体で感情を爆発させる。

表情が目まぐるしく変わっていく。

それと同時に体の動かし方も変わっていく。

私はあがらうことが出来ない力で

ウイ様万歳とひれ伏した。

 

人を欺き、陥れ、仲間を平気で裏切り殺害する。

そして、必要とあらば、土下座して泣きつき、懇願することも厭わない。

己の利害のためには手段を選ばない男。

そんな冷酷非道な獣だと

わかってるのに、なぜか、そんな悪魔が我らのヒーローに見えてくる。

目を輝かせながら

敬いながら、拍手喝采してる自分がいた。

 

 

我にかえって、愕然とする。

 

 

なんなの、これは。

 

これが白井さんが言ってた

草なぎ剛の人の気持ちを引き寄せるすごくチャーミングな面なのか。


草なぎ剛じゃなけゃ、独裁者ウイの誕生は絶対になかった

 

 

私はそう自信をもって断言できる。

 

生バンドによる生演奏、生歌。

そこにダンサーたちによる激しく妖艶な躍りが加わり、

私の体もリズムを取りながら横に動く。

そして、その中心にはウイがいて、

彼のワンマンショーの始まりだ。

 

 

ウイに始まりウイに終わる。

まさにそんな空間に私は居た。

 

剛くんはほぼ出ずっぱり。

松尾さんとの息もぴったり。

相変わらずの軽々しい動きは小気味良い。

小林勝也さんの出番は多くはないが

その存在感は流石でした。

ふたりのやり取りが全体的に重い芝居に笑いを吹き込んでいきます。

古谷一行さんの静かな深みのある演技に感服し

これでもか、とエンターテイメント性を高めてくる新しい音楽劇に

心も踊ります。


 

 

 

 是非ご自分の目で確かめその得も言われぬ感動を体感してほしい。

 

そんな舞台です。

 

まだ始まったばかり。

舞台は

公演を重ねながら進化を遂げていく生物。

およそ1ヶ月の長丁場の間でどう変化していくのか、

千秋楽をむかえたときに、

そこにはどんな光景がひろがり、

私はどんな感情に弄ばれることになるのか、

想像がつかないだけに、今から楽しみでなりません。

 

 

 

www.kaat.jp

 

 

natalie.mu

 

そういえば、白井さんもつかさんも

"スポンジのように吸収していく"と草なぎ剛について語ってた。

 

いま、ふと、その言葉を思い出した。

 

#アルトゥロ・ウイの興隆