yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

99年の愛に見る、奇跡の存在

少し前の話になります。
5月30日
日経新聞朝刊最終面を開いたら私の目に飛び込んできた1枚の家族写真。
私の履歴書
橋田壽賀子さんの移民物語。




99年の愛

構想4年

橋田先生の、戦争と平和を描く最後の作品。
発表会見の時、これでいつ死んでもいいとすら漏らされてた。それほど渾身の思いで書き上げた作品。
TBS開局60周年記念として、2010年11月に、5夜連続で放送された特別番組です。


その作品の主役に草彅剛
その情報が解禁されたときほんとに嬉しかった。しかも剛くんをイメージして書いた主人公一郎さん。
5夜連続なら映画2本分
トヨタ自動車パナソニックの特別協賛
否応なしに期待も高まってくる。



「このドラマは、5年ほど前から構想を練っていたのですが、主役を誰にするかで、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが草なぎくんでした。あの役は、香取慎吾くんでも木村拓哉くんでもない。とにかく、あのじーっと耐える感じは、草なぎくんにしか出せない。彼しかいないって思ったんです。実際やってみると、とにかく素晴らしい演技で、私が書いた脚本以上に素敵なドラマにしてくれました。彼が演じると本当に泣けるんです」



橋田先生の言葉ほんとに嬉しかった。
"草彅剛にしか出来ない"
役者冥利に尽きる言葉


そんなとき、2009年4月、あの事件がおこってしまう。そして、剛くんは謹慎生活に入った。
私のすべての感情が麻痺して機能しない。
剛くんがなにをしたの?
単なるよっぱらいじゃない。
そりゃあ、近隣の皆さんにはあんな深夜に騒いで迷惑かけたけど、
だからといって家宅捜査までする?公然わいせつの容疑で現行犯逮捕とかあんまりだよ。
それにあの過熱報道はなんなのよ。
現実に向き合うことを拒絶するしか、混乱した自分を守る術がなかった。

そんな状況のなかで


「実はあの騒動があって、TBS側から『ドラマの主役を代えよう』という打診がありました。でも、私は『草なぎくんでいい』と一蹴しました。だって、そんな大袈裟にいうことではないし、ちょっと酔っ払って、お家と間違えて公園で裸になっただけ。脱いだ服をきちんと畳んでいたっていうのは、草なぎくんらしくていいじゃないですか。
ドラマの収録が終わってからも、草なぎくんは熱海に私を訪ねてくれて、ステーキハウスで一緒に食事をしたこともありました。そのときに私が、彼にお酒を勧めても、『いや飲みません』と頑なで、本当に一滴も飲まないの。騒動があってからお酒を飲まないことにしたみたいで、クソ真面目な顔で、食べるだけなの」



橋田先生の一声で草彅剛続投が決まったと知り
あまりの嬉しさに体の震えが止まらなかったこと今でも鮮明に覚えてる。

この作品はね、
人と人が繋がり、支えあって生きてくことの大切さを教えてくれる、ほんとに素晴らしい作品です。
家族とはなに?
人を思いやる心ってなに?
その大切さを平松家を通して学びました
一人じゃないから頑張れるんだよね。


剛くんも、ななにーに片岡愛之助さんが来てくれたとき、

「すごくいいシーンが撮れて、自分のなかでドラマが『成功したな』と思えたんですよ。だから本当に愛之助さんには感謝しています。いまでも自分のなかでいいお芝居できたなと思って、なにかあると自分に自信をつけるために思い出すんですよ」と、語った。それくらい、ほんとに見事な演技。
怖いくらい魅せられた。
息も出来ないくらいの感動を覚えた。
震えた
鳥肌立った
あらゆる感情が爆発して
自分でもどうしていいのかわからなくなった。
草彅剛の目が言葉になり、怒り悲しみ恐怖憎しみ切なさ喜び愛しさになる。
草彅剛の手があまりにも優しい。愛しいものをふわっと包み込む温もりが伝わる。
武器を手にしたときには強靭な心と見事なまでの大和魂に身体中の血が騒いだ。

思わず私も

我が子のためにも
家族のためにも
同胞のためにも、

戦おう
と、
拳をつきあげた。


草彅剛圧倒的存在感。

中井貴一さんが
どんなに自分が頑張っても結局最後はすべてもってかれる
ってぼやいてたよね。
なんであいつは1個はまると、そんなにはまって、それがいいとこなんだけど、面白いやつだな。バカじゃないの?
て、慎吾に伝言を頼んだのも
貴一さんなりの剛への愛情表現。


そして、この作品は

第19回橋田賞大賞を受賞




「こんなに大きな作品をつくれたことを本当に嬉しく思います。日本には大変な人がいるんですけど誰かそばにいる人の力で人は元気になれるんだなってすごく思いました。先生、こんなに素敵な作品に出演させてくれてありがとうございました。」

溢れでそうな涙を必死でこらえ、言葉を振り絞るように一言一言心をこめて、自分の気持ちを伝える剛くんの姿は、いつみても胸にせまるものがある。


さらに、東京国際ドラマウォード2011

作品賞単発ドラマ部門のグランプリを受賞

東京ドラマウォードは作品の質の高さだけではなく、市場性商業性にスポットをあて、世界に見せたい日本のドラマというコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性の高い優秀なテレビドラマを表彰しています。日本人として海外に見せたいと思えるような魅力あるドラマを表彰し
アジアのバイヤーにもアピールできるような賞。
こんな素晴らしい賞の、グランプリ受賞ですよ。


そして、シアトルロサンゼルスで3日間にわたり英語字幕版での上映会も行われた。
シアトルでは、地元の日本商工会が主催となって、4回に分けて毎週土曜日に商工会議所で上映。定員250名が受付開始から2時間ですでに満員だったと聞いてる。


たくさんの嬉しいが重なって
99年の愛~JAPANES AMERICANS~は
記録にも記憶にも残る大きな大きな作品になりました。



橋田賞といえば

剛くんは、2005年に

僕と彼女と彼女の生きる道
海峡を渡るバイオリン

で、第13回橋田賞を受賞してるんだよね。

そのとき橋田壽賀子さんから言われたのが
「草彅くんは私の作品にあうような気がする」

剛くんもその頃から先生を意識したようで、
そんな二人が作り上げた99年の愛

橋田先生がはじめて、特定の俳優を想定してあて書きした、99年の愛


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橋田壽賀子さんみたいな大御所の先生にも

"草彅くんって世俗にまみれてない、純粋というか少年の心のまま大人になった感じ"


と見えてるのかと思うと

草彅剛さん、
今のこの世の中であなたの存在はほんとに奇跡としか言いようがない。


もうすぐ7月になる。
7月9日は
天使様の地上への降臨を感謝する日。