yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

音楽劇『道』大千秋楽

f:id:yumipon0524:20181229061902j:plain本日12月28日、音楽劇『道』大千秋楽の幕が無事におりたようですね。

私はその空間にこの身を置くことはできなかったけど、心は、日生劇場に飛んでました。


目を瞑り、気持ちを落ち着けてごらん。
ほら、クラウンが見えてきたでしょ

と、そのタイミングで

ザンパノ登場~!!


ジェルソミーナの声が聞こえてきます。

雄叫びと肉体をさらして
己の強さを強烈にアピールしてる、寂しい男。
人を寄せ付けない重く冷たい目の奥底を他人に覗かれるのが嫌だから、
そこに押し込めてる愛だの温もりだのそんな人の情が蠢いてることに、
本人すら自覚してない感情を引き出されることを本能が拒んでるのか、
いつだって威圧的、怒りをむきだしにしてる。
愛したいのに愛されたいの
寂しくてひとりでは生きていけないくせに

自分の弱さを認めたくなくて

そばにいてくれる大事な人の心に刃を突き刺してしまうの。

彼女の心が壊れたら、
どうしていいのかわからずに
置き去りにしてしまう、

肉体の荒々しさとは全然違う心弱い男の哀れさ。


“人生は残酷だ。でも、それが人生なんだ。”

ルヴォーさんの言葉と絶望感にうちひしがれたザンパノの慟哭が私の中でうごめきあって
悲しく辛く苦しくのしかかってくる。

なんといっても、剛の目よ、あの目。
目が言葉。
男の感情が目の動きひとつで、
濁った瞳にたたえられた光で、手に取るようにわかるのよ。
その彼の目が、どうしようもないこの男の弱さを映し出してた。

あの、自らをも突き刺すような
冷たく重い目力はどこにもない。
吹けば飛ぶような弱々しい灯


カーテンコールのときに、天井からたくさんの羽が降ってきた演出は



イルマットが綱渡りをして地上に降りてくるときに、一枚の羽をふわりと落とすシーンと繋がるね。

その軽さは希望の象徴。

一人一人その人の人生にはいろんな道があるけれど、

順風満帆ばかりじゃない、残酷で耐えきれない思いもたくさんすると思うけど

希望は必ずあります
新しい人生が待ってます。
さあ、先のことはわからないけれど、ゆっくり1歩ずつ前に進んでいこう

ということなのかな。

その羽を剛くんが彩珠ちゃんの髪に付けてあげたんでしょ。


ほら、
見上げると
ジェルソミーナも楽しそうにゆらゆらしながらも綱渡りをしてますよ。


そして

剛くんから、

よいお年を

の言葉とともに

私の心の目でみた『道』は幕をおろしました。


役者草なぎ剛
憑依型とその演技を絶賛されるが

憑依とはまた違うと思うのよね。

憑依してるのではない、
そこにただ存在するだけなの。

その役の衣装を身につけたらもうそこにその男がいるの。自然なの。

剛くん本人の努力もある。
計算も勿論ある。

結論、やっぱり草なぎ剛は天才だということ。

観てる者の心を瞬時にして鷲掴みにしてしまう恐ろしいやつ。

一期一会の出会いを
全身全霊で私に届けてくれた。


公式さんからのお知らせで、
映像化の予定はないという。

あくまでも、この空間での出会いにしたいということなのね。

ザンパノは私の心の中にいます。
ジェルソミーナも、イル・マットも、
剛くんの言葉を借りれば、
お互いが合わせ鏡のように。


このような最高の空間を体感できたことに心から感謝します。

あらためて、
目を閉じると
見えてくるのは


天を見上げ
気持ち良さそうに泳ぐザンパノの姿。
心の鎧を殴り捨て、圧し殺してた感情が解き放たれ解放感に身を任してる幸せな時。
自由にのびのびと波と戯れるその姿に、本当のザンパノが見えてくる。

時折手を伸ばしてるのは
波にのまれそうになって神に助けを求めてるのか
それとも空を掴もうとしてるのか

青い海はザンパノには憧れの青い空。