yumipon0524’s diary

草彅剛さんが大好きです。剛くんメインのひとり言日記です。

一期一会

442連隊の特集あっんただね。みたかったな……
JAPANESE AMERICANS で一郎さんが入隊して命をかけて戦った部隊。

緑山スタジオでのエキストラに三回参加できた。
列車での長旅の末辿り着いたマンザナー収容所。与えられた小屋に移動するシーン。
私のすぐ前の列に平松家の一郎、次郎、ともにしのぶが並んで私思わずギャッと叫んでしまったの。すぐに手で口押さえたけど、、ベテランのエキストラさんから、『気を付けないとスタッフさんからつまみ出されるよ』と、あとで注意された苦い思い出。
でもね、そんな私の声にも剛くんは勿論、ピン子さんも松山ケンイチさんも仲間由紀恵さんもこれっぽっちも反応しなかった。集中力が途切れることもなかった。テストなのに、すでに役に生きてたんだよね、剛くんの、集中!集中!(今も言ってるのかな。この頃、共演者の方からそんなエピソード聞けないんだよね。成美さんから、逆に集中できないようなこと言われてたっけ)

まだテストだからと小道具さんも気を利かせたつもりなんだろう、空のトランクを用意してたようで、
「これ、中に物いれて重くして」剛の、緊張感走る声が響いた。瞬時に対応するスタッフ。テストなのに本番さながらで、何回も歩いた。
同じくエキストラに参加されてた年配の女性が、なんだ、草彅さんて全然オーラないじゃない、と言ってたの。それを耳にした、あちこちの現場に参加されてる、半分プロみたいな常連の男性が、当たり前だよ、長旅でやっと辿り着いて疲れてる上にこれから先の不安抱えた日系2世なんだから、スターのオーラなんかあるわけないじゃない。あるほうがおかしい。さすが草彅さんだね。どこからみても平松一郎だよ。と。
かくいう私も剛くんを見たときに、
目の前にいるのはSMAP草彅剛じゃないのよ。スーパースターの輝きなんかこれっぽっちもない、家族を守るのに必死に生きる道を模索してる一庶民だった。
役に生きるってこういうことかと実感した瞬間でした。

食事をとるのに、食堂前に並んでるシーンでも剛くんの近くでその背中ずっとみてた、
砂埃舞い上がる設定なので巨大な扇風機をずっと回してたのね。その音があまりにすごくて、このシーンはたぶん台詞はあとから入れたのかな。

次々と当時の思い出がかけめぐります。


「このドラマは、5年ほど前から構想を練っていたのですが、主役を誰にするかで、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが草なぎくんでした。あの役は、香取慎吾くんでも木村拓哉くんでもない。とにかく、あのじーっと耐える感じは、草なぎくんにしか出せない。彼しかいないって思ったんです。実際やってみると、とにかく素晴らしい演技で、私が書いた脚本以上に素敵なドラマにしてくれました。彼が演じると本当に泣けるんです。実はあの騒動があって、TBS側から『ドラマの主役を代えよう』という打診がありました。でも、私は『草なぎくんでいい』と一蹴しました。だって、そんな大袈裟にいうことではないし、ちょっと酔っ払って、お家と間違えて公園で裸になっただけ。脱いだ服をきちんと畳んでいたっていうのは、草なぎくんらしくていいじゃないですか。
ドラマの収録が終わってからも、草なぎくんは熱海に私を訪ねてくれて、ステーキハウスで一緒に食事をしたこともありました。そのときに私が、彼にお酒を勧めても、『いや飲みません』と頑なで、本当に一滴も飲まないの。騒動があってからお酒を飲まないことにしたみたいで、クソ真面目な顔で、食べるだけなの。
北京での中国の要人との食事会でも一滴も飲んでいなくて、ちゃんと守っているんだなって感心しました。彼のそういうストイックなところが好きなんですよね。草なぎくんっていうのは、世俗にまみれていない。純朴っていうか、少年の心のまま大人になった感じなの」
橋田先生のこのコメント読むたびに、99年の愛橋田賞大賞を受賞したときの、剛くんのこらえきれない涙と、そっとハンカチを差し出した仲間由紀恵さんの優しさが私の中で甦り、目頭が熱くなるのです。

僕の生きる道の秀雄さんもそう、嘘の戦争の浩一も、そしてこの一郎さんも、その死は三者三様なのだけど、死してなお生き続けてる、剛くんのなかだけじゃなく、私たちの記憶のなかに。

一期一会
剛くんにそんな作品が数々あるのは演技の神様の思し召しなのでしょうか。